しぐさや言葉遣いを丁寧にすれば、イライラがなくなる
誰にでもできるアンガーマネジメント②
自分の感情を素直に認めることができる
アンガーマネジメントの実際の方法について、いくつかご紹介して行こうと思います。
私たちは人間ですから、いろいろな感情があります。喜怒哀楽とはよく言いますが、もっと細かく見ていけば、実にさまざまな感情があることに気づきます。
そして、感情にはいろいろな役割があり、どの感情も私たちが生きていく上で必要なものです。何一つ無駄で不要な感情はありません。一見すると不要に思えるようなネガティブな感情にも役割があり必要なものです。
例えば、悲しいという感情が何の役に立つかといえば、自分にとって何が大切なのかを知らせてくれる役割があります。
仮に同僚が会社を辞めるとして、今まではとくになんとも思っていなかったその同僚に対して、すごく悲しいという感情を持ったとします。それは、自分が思っていた以上にその同僚が大切だったということです。
逆に、大切だと思っていた彼女と別れるときがきたとして、思ったよりも悲しくないとすれば、本当のところは自分が思っていたよりも大切ではなかったということがわかります。
あなたの抱く感情は、自分でも気づかなかった感情の本質を教えてくれる役割を担っています。
怒りの感情だけでなく、他のさまざまな感情と上手に付き合える人は、すべての感情を素直に受け入れることができます。
怒っているなら怒っている自分を受け入れます。受け入れるというのは、「こんなことで怒るべきではない」「怒っている自分が許せない」というような、自己を抑制することではありません。
怒っているという自分を受け入れた上で自分を責めず、ただその一方で適切に表現しなければいけないことを理解することです。「第一次感情」(心のコップ溜まった感情)となり、さらに怒りの感情を生み出しやすくなるという悪循環に陥ります。
自分が感じる感情をあるがままに受け入れることは、自分を知る大切なきっかけになります。
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